October 21, 2008

Dead Space


使い古された世界観とストーリー設定、ゲームデザインからまるっきりB級臭を放っており、華麗にスルーのつもりだった「Dead Space」を衝動的に購入してしまいました。だってmetascoreが予想外に高かったんですもの。
海外評の日本語訳は360 Games Zoneさんから。XBOX360北米版、日本未発売。

この「Dead Space」、日本発禁となったゴア表現とコテコテのSci-Fiホラーという事で、どうせ「Dark Sector」や「Clive Barker's Jericho」程度のC級作品なんだら、んなもんもう買わんよ!と固く心に決めていたんですもの。

つうかこれ、アートも世界観もストーリー設定も後追いの超B級作品である事には間違いなくて。

それでもこの「Dead Space」が素晴らしいのは、テンポが良くシンプルなアクションからダイレクトに伝わってくる手触りの心地良さ、恐ろしさ、ココを楽しませる事にクソ真面目に注力している事。そしてそれが成功して、直感的で引きの強い、本当に力強いゲームに仕上がっています。

そこに(ある程度)高水準のアート、プロット、そしてメカニックがこのゲームを実に強固なものにしているのは言うまでも無く。ほとんど迷わず直感的にテンポ良く進行するレベルデザインも秀逸。

演出の間、探索と戦闘のバランス、マップの誘導、アイテムの配置、セーブポイント、全てが絶妙に練られていて、ノンストレスでボケーっとアホになってすっかり没入させられてしまいます。

ゲームとしての立ち位置は(ゲームデザイン含めて)「Dark Sector」と非常に似ているんだけども、「Dark Sector」はそこが食い足りなく非常に淡白なゲームになってしまっていて。

BIOSHOCK、バイオ4、ギアーズ、DOOM3という盤石のフランチャイズがあるにもかかわらず、遅すぎる後追いのこの作品がココまでの高い評価を受けてしまったのは逆に面白い。近年のEAのプロデュースにおける目利きの手堅さを感します。

ゲームデザインは言うまでも無いけど、アートとシナリオで揺ぎ無い名作となりえたBIOSHOCKよりも、テンポの良さとパワフルなアクションで畳み掛けるゲームデザインはDOOM3やバイオ4に近い。

BIOSHOCK」が持っている、遊び手が世界観やバックストーリーを掘り下げたくなる、行間を読む楽しさ的なゲームの外堀の埋め方は、「サイレン」や「サイレントヒル」(1作目)からの系譜に結びつくのかなと思いました。

一方「Dead Space」の純粋にゲームとしての面白さからの没入感、それの持つ強いリピート性と、それを邪魔しないわかりやすいプロット、適度な高級感とB級感のバランスは、「バイオハザード」シリーズと非常によく似ている。(特に1作目と4作目)と思ったり。

そんな事を感じながらこのゲーム、2周も遊んでしまいました。まだ遊び足りない気もする。

「Dead Space」:★★★★☆
→公式サイト

投稿者 kojipe : 08:31 PM | トラックバック (0)

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