May 01, 2008

Grand Theft Auto IV


従兄弟を誘ってストリップ通い、デートの前は良い車を盗んでね。

XBOX360アジア版。相当長く遊ぶゲームだという事は十分承知しておりますので、あくまでもファーストインプレッション的なレビューにとどめさせて頂きたいと存じます。ストーリーは国内版で補完するつもりでしたが、わかりやすい脚本や字幕のおかげもあり、頑張れば結構追えそうな感じ。いやー、とにかく素敵過ぎる。

ここまでリアルに描写されたオープンワールドは最早珍しくは無いですが、街の存在感、人々の生活感、空気感は独特で、本家の登場をようやく実感させてくれます。

リアリスティックとトゥーンの中間の様なシェーディングは独特の鮮やかさで洗練されていて、HUDの表示を極力排除したインターフェイスも素敵です。

圧倒的なボリュームに途方に暮れる事無く、翻弄される事無く、流るるままに導いてくれる序盤の展開は親切かつ見事。すんなりとゲームに没入する事が出来ます。ナビもえらく丁寧。

こんなに膨大な要素を詰め込んだゲームなのに、遊ぶ側を消化不良にさせず、少しずつ体験と発見をさせてくれる作り手のセンスと心配りが素晴らしい。

キャラクターの演技も相変わらず素晴らしいです。フェイシャルモーションの技術も良く出来ていて、実に活き活きと演技するキャラクターについ魅とれてしまいます。特にツラの演技は必見。

異国(アメリカ)に夢を求めやって来た外国人(東欧ロシア系)という主人公の設定が、このゲームをグローバルに楽しめる作品とするのに一役買っている気がします。個性が強すぎず、かつ深みのある人物に仕上がっていて愛着が持てます。

今作の主人公や取り巻く登場人物は、みな英語圏の出身ではないので訛りがキツく、あまり流暢な英語を話さないのですが、それがかえって聞き取りやすく、わかりやすい英語で字幕も出せる分ダイアログは追いやすく、ヒアリングの勉強にもなります。

素晴らしい脚本とストーリーがキャラクターの魅力とシンクロして、とても深く味わい深い、かつ豪勢なエンターテインメントに仕上がっています。

映画「パニックルーム」を彷彿とさせる、冒頭のシネマティックと絡めたオープニングクレジットもスタイリッシュで素敵。もうカットシーンの出来については言う事無いです。とにかく何もかもが洗練されています。

強化されたグラフィックとフィジックが街の存在感を増し、AI制御された生活感溢れる人々は見ているだけでも楽しく、引きの強いキャラクターとストーリーラインに惹き込まれる分、端的な犯罪行為やバイオレンスの占める割合が必然と減った気がします。

とにかく物理とAIとモーションがシンクロした、まさに生きている街の凄さ。自分が起こした行動に対する、モノや人々のリアクションは無限じゃないかと思える程。もうイチイチなにかしらの発見がある濃密なフィールド。

あまりにも広大過ぎて途方に暮れてしまった前作のボリュームをバッサリ絞り、その分より濃密に仕上げたコンパクトな街での、人々の活気や生活感を満喫できる作りにしたのは大正解。

洗練された大人のセンスが街、人物、脚本、シネマティックのどこにもかしこも施されていて、いつまでも浸っていたいフィールドの完成度は唯我独尊の極みです。90年代メインのサウンドトラックも相変わらず素敵。というかもう書ききれないです。デートやストリップの話も書きたいけど無理。とにかく体験して欲しいです。

僕は別にGTAにもロックスターにもとりわけ思い入れのある人ではないのになー。最早パーフェクトを突き抜けてどんどん高みを目指す作り手の貪欲さには敬意を感じます。粗を探して皮肉るのは簡単だけどそんなの野暮。しっかり向き合えば無敵の風格と安心感が誰もを迎え入れてくれるはず。

CoD4の時も思ったけど、これでこそナンバリングされた大作の続編なのだなあと痛切に感じてしまいます。個人的にこのシリーズで一番やり込んだのはIIIだったので、大きく様変わりした愛着のあるリバティーシティーにはものごっつ感動しました。

チビチビと満喫したい大人の愉しみ。ゆっくりじっくりと遊ばせてください。

「Grand Theft Auto IV」:★★★★★
→公式サイト

投稿者 kojipe : 02:38 AM | トラックバック (0)

このエントリーのトラックバックURL
http://trial.sub.jp/mt-tb.cgi/266
コメント
コメントする