February 13, 2008

Splinter Cell Chaos Theory


やっぱり、一番狂った日本観を持っているのは、やっぱりフランス人。

旧XBOX北米版。eBayで中古を3ドルで購入。ヤフオクで国内版を買うと1万円以上するプレミアソフトです。もう3年前のゲームなので今更批評的なことは書かないし、あらゆるメディアのXBOX歴代ベストゲームのチャートでも常連の本作。実質共にシリーズ最高傑作なのは言うまでもありません。しかし実際遊ぶとトホホな気分になってしまうのは何故?

おフランスの有名ブランド、UBIソフトの看板シリーズ3作目。製作もUBIのエース、モントリオールスタジオが担当しています。海外では「メタルギアソリッド」シリーズと双璧を成す、ステルスアクションの名作です。

ド派手なシネマティックと奇天烈キャラで華のあるMGSと明確に差別化しているのが、光と影に焦点を当てた、そのストイックなまでに絞り込んだステルス一本のゲームデザイン。見つかったらハイ終わり。

光源処理の描画技術と物理がしっかりかみ合ったゲームデザインとレベルデザイン。本作は三作目ともあり、集大成的な完成度で、実に心地よくゲームに身を委ねる事の出来る安心感があります。

一つ一つ明かりを潰し、暗闇を作ながら、敵を処理し、マップを埋めていくチビチビとした楽しさはこのシリーズならでは。その動作一つ一つを繋げるモーションもイチイチ素敵で地味ながらも様式的な楽しさがあります。

XBOX360にハードが移った次作の「Double Agent(邦題:二重スパイ)」は日中のミッションや二重スパイという設定もあり、シリーズとしては異質かつ難しい作品になっているんで、本シリーズを初めて遊ぶのなら本作がオススメです。クイックセーブもあり、難易度も一番簡単だと思います。

で、本題。
今作は、北朝鮮の核兵器を巡るお話なので、中盤以降の舞台が、日本、ソウル、北朝鮮と東アジア諸国が中心となっています。コリアン方面の描写もやっぱり変なんだろうけど、札幌、新宿、そして国防総省を舞台にした日本でのミッションがとにかく酷い。ていうか日本に国防総省無いから!ちなみに上の写真はその国防総省内部。耐え切れなくて自分のデジカメで撮りました。

これが「レッドスティール」みたいにある程度ギャグ方面の狙った作風なら許せる。これもUBIだけど。しかし真面目で硬派でストイックなトムクランシーシリーズでコレは痛い。

オモシロ看板や有り得ないカルチャーミックスと時代錯誤はリュックベッソンの映画とかで見慣れてる。座敷に大仏、やたらと多いが全て同文の掛軸。日本庭園の中央で演舞する謎の中国人、国防総省に畳部屋、タオル鉢巻きの警備員。そしてラストのターゲットが切腹。

でもなあ、やっぱり外国人が海外で作ってる限り、こればっかりは仕方ないんだろうな。第二次大戦モノのFPSをドイツの人が見たら違和感を感じるだろうし、「コールオブデューティ4」や「G.R.A.W.」を中東や南米の人が見たらソラ腹立つんだろうと思うし。リアルを題材にした物語には避けられない宿命なんだろうな。映画もゲームも一緒。

ただ今作に限っては、大好きなシリーズな上に、ゲームがとんでもなく面白いだけあってせつなくなったのと、同じUBIモントリオールが既に製作に入っている、日本と中国が舞台になるという「アサシン クリード」の続編が心配になってしまいます。

おフランスの人が日本カルチャー好きなのは存じてますが、軽くバカにされてる上でという気がしないでもない。

「Splinter Cell Chaos Theory」:★★★★
→公式ページ

投稿者 kojipe : 02:56 AM | トラックバック (0)

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