December 19, 2007

アサシン クリード


久しぶりに国内版のゲームを買いました。XBOX360。
大好きデベロッパー、ubiモントリオールの新作です。

こういうお話だったのね!と、オープニングの展開からかなり面食らいました。既にこのゲームに興味を持っている人ならば、もう事前情報は完全に遮断して、迷わず買ってしまえば良いかと存じます。ネタばれお構いなしのAmazonのレビューとかは絶対見ちゃ駄目。「ジェイドたんの作ったゲーム!ジェイドたんの作ったゲーム!はぁはぁ、」ぐらいの不純なノリで接すると良いかと。(僕がそうでした)

同スタジオで以前に製作されたフランチャイズ、「プリンスオブペルシャ」の繋がりの滑らかな動作が気持ち良いモーションメカニックと、「スプリンターセル」の様式的にステップを踏む動作が楽しいステルスアクションがミックスされて、かつ広いフィールドを縦横無尽に動き回れる自由度と爽快感があります。

雑踏に紛れて身を隠すという要素はハイスペックなマシンでこそ実現できるアイデア。フィールドの作り込みも凄まじく、町並みや人々からは生活感が漂い、高台から見渡す景色は壮観です。

バトルが単調との評価もありますが、これだけの要素で十分楽しいゲームとして成り立っているので、それ以上複雑な要素をあまり盛り込まなかった判断は成功していると思います。

ステルスアクションとしては、敵の判定がシビアでなく、AIもそれほど作りこんでいる様子ではないし、実際見つかってしまった場合でも、逃げ切る事や戦って倒してしまう事も簡単でそれに対するペナルティも無いので、スプリンターセルやMGSの様なストイックさを期待していると食い足りない点も多いかと思います。でも僕の様なステルスアクションがあまり好きではない得意でない人にとっては、このぐらいのバランスが丁度良いです。

むしろ多くの敵に囲まれた際の、チャンバラアクションの間合いとタイミングを重視した立ち回りが楽しくて、横道の市民救出ミッションにも夢中になっていました。カウンター重視でプリンスオブペルシャよりはシンプルになってはいますが、駆け引きの面では進化していて、フィニッシュムーブも豊富で爽快感があります。

ストーリーには一切触れたくないので避けますが、序盤のチュートリアルも丁寧で、何よりもその場面展開の持って行き方が素敵。こういうのは今までに無かった。操作は覚える事が多くて最初は結構面倒に感じますが、一通り覚え感情移入していくうちに、それを場合に応じて実行する動作がいちいち楽しくて、すっかりこの世界にのめりこんでしまいました。

チュートリアルが一通り終わると暗殺ミッションが始まる訳ですが、そこからはGTA的に放り出される感じで、ある程度自由にフィールドを走り周れます。とはいえミッションを進める際も、ナビゲーションが丁寧なのでほとんど迷いません。

そこらじゅういたる所によじ登れるので、無駄に高所に登って屋根から屋根へ飛び移ったり、屋上からダイブする遊びは「ライオットアクト」に通じるものがあって中毒性があります。高い場所にいちいちご褒美が用意されていたりするのでつい。敵から逃げて高い塔によじ登り、てっぺんからイーグルダイブ、そして地上の藁に飛び込み身を隠すシークエンスは圧巻。

ある程度自由度がある広い世界の中でありつつも、順を追って標的を始末していく構成は「ワンダと巨像」と似ています。掴めるトコを探しながらガシガシ登っていくアクションとか。馬とか。リニアなプラットフォームアクションだった「プリンスオブペルシャ」が、ノンリニアで箱庭型の本作に進化した流れも、「ICO」→「ワンダと巨像」の系譜がよぎります。

あらゆる所にイチイチアクションの判定が施されているフィールドと、イチイチ芸が細かくカッコいい主人公のモーションの豊富さには、ただただ驚くばかり。ホント「イチイチ」って何度も使いたくなる程の隙の無い凄まじい作り込み。よくもまあこんなゲームを作ったなあと気が遠くなってしまいます。

ローカライズも全編吹き替えですが上々です。挙動不審な行動をした際の村人のツッコミもいちいち面白いです。とてもうざい物乞いのおばさんや、奇声を発しながらどついてくるキチガイの人とか生々しくてマジ怖い。けど愉快。「アサシンだ!」と叫んで追ってきたと思っていた敵が、いつの間にかオリジナルの言語でなんか叫んでいるのは仕様でしょうか?

一つ不満を言えば、ゲーム中で使われている書体。こういう世界観のゲームって何でみんな綜藝体を使いたがるんだろう。安っぽくて読みにくいだけなのに。つうか日本のローカライザーはダイナフォントしか知らないのか?ただ書体に無神経なだけで、お金を掛けられない訳ではないと思うのですが。

ともあれ三部作という事で楽しみなシリーズがまた一つ増えました。

「アサシン クリード」:★★★★☆
→公式サイト

投稿者 kojipe : 03:08 AM | トラックバック (0)

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