November 23, 2007

Portal


「The Orange Box」収録。XBOX360北米版。日本未発売。

年末が近くなって今年も多くのゲームが出揃いましたが、僕にとってこの「Portal」が2007年のベストゲームかもしれません。タイトルに「Introducing~」と冠しており、実験的で、正味3,4時間程度の短いゲームプレイですが、内容の密度は非常に濃く、また始めから遊んでみたいリプレイ性の高さもあります。

ラボの雰囲気とかガジェットのデザインはビヨークの「All is full of love」みたいな感じですが、世界設定自体はハーフライフと統一されているので、もしかしたら今後HL本編に導入されるかもしれない、ポータルデバイスのお披露目的作品と受け取って良いのかも知れません。

入口を作るビームと、出口を作るビームを発射するポータルデバイスを駆使して、壁や床、天井至る所に穴を開け、障害をくぐり抜けたり、離れた場所に移動したり、下に落ちる重力を横向きや上向きの推力に変換して大きくジャンプしたりとか、文章だとナカナカ説明するの難しいんですが、実際のゲーム序盤の進行は、ポータルゲートとはなんぞや?というトコロから細かくステップを踏んで親切丁寧なナビゲーションがされるので、パズルゲームでありつつも非常にとっつきやすい秀逸な作りになっています。

「ハーフライフ2」のグラビティガンや、今作のポータルデバイスを駆使する、重力や物理の遊び、謎解きはとても先進的で、もしかしたら自分が「時のオカリナ」や「マリオ64」以降のゲームに求めていたものがここにあるのかなと思ったりしました。

本編で語られる事はほとんどありませんが、濃密な世界観を背景に作られたゲームだけあって、ネット上で繰り広げられているストーリー考察も楽しい。ブラック・メサと今作のAperture Scienceとの競合関係とか。個人的には主人公の女性が本編ヒロインの母親説とか気になっちゃいます。

ただの物質に過ぎないコンパニオンキューブに、プレイヤーが愛情を抱かされずにいられない様に仕組まれた、作り手のいたずら心も憎い。マジで箱萌。

あとなー。エンディング!あの曲はずるい!
疲れきったアタマとカラダを包み込むかのごとく優しい優しいあの曲はずるい。あれは究極の癒し以外の何物でもない。歌詞もシニカルでとってもとっても素敵な曲なんで、おともだちみんなに聴いて欲しいです。間違い無くゲーム史に残るベストエンディングソング。

頭を使うだけでなく、FPS的なプラットフォームアクションの腕前も結構必要なので、パズルよりそちらが割と難しめなゲームでもありますが、ボリュームもコンパクトで、オートセーブもこまめなので、ぜひ頑張ってエンディングにたどり着いて欲しいです。必見!必聴!(ヘッドホンは必須で)

「Portal」:★★★★(今後の期待を込めて星4つ)
→公式サイト

投稿者 kojipe : 05:13 AM | トラックバック (0)

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