June 19, 2007

Condemned :Criminal Origins


「F.E.A.R.」に続きMONORITH制作のゲームを辿ってみました。
北米版をプレイ。(国内版の存在に後から気づきました。。。)

猟奇的でバイオレンス風味は強いですが、シナリオ、レベルデザイン共に地味ながら丁寧かつコンパクトに纏められていて好感触。真っ当なサイコスリラーとして良質な作品であるのは間違いないと思います。

そこらのホラーゲームのように、恐怖演出をカットインやムービーで済ませてしまうのではなく、懐中電灯で壁の血痕を辿る作業に注目させておいてドーン!とか、誘導しながら本能的に隙を作らせて、シームレスに驚きや恐怖に繋げていたり、プレイヤーの本能的な目線の動きを先読みして、その先で起きている何かで驚かせたり、という手口がもうお見事。「F.E.A.R.」でも使っていた手法がここでさらに活きています。

ボロボロのマネキンが乱立する廃墟デパートを恐る恐る歩いていると、その中の1体がおもむろに段を降りてゆっくり鉄パイプを拾ったかと思うと、すぐさまダッシュで襲ってくるシークエンスには、怖さよりもまずそのシュールさに感動。はたまた敵の叫び声が聞こえたので、襲ってくると思ってそっちを向いたら敵同士が殺し合いをしてたりでもう最高。

ゲームのフェイズ構成はエリアごとに、散策→敵排除→散策→出口と鍵探し、と毎度ワンパターンとも言えるのですが、個人的には広いエリアを行来させられたり、意味不明な紋章を集めやパズルをさせられるよりは全然マシなのでこれでよし。今時のFPSのレベルデザインが下敷きになっており止め時を失う系。

MONORITHはAIに定評があるとの事で「F.E.A.R.」同様注目していたのですが、FPSの体裁を取りつつも、どつき合いが基本で、銃より鈍器が強い「サイレントヒル」「サイレン」スタイルですが、敵は真っ直ぐこちらに向かってくるだけではなく、下がりながらじっくり間合いを取ったり、手持ちの武器の当たりやすい方向に回り込みつつ襲ってくるという素敵挙動で、実にとってもたのしいどつき合いが展開。痛がりモーションも豊富。相手を弱らせてからのフィニッシュムーブもイカス。その分スタンガンは瞬殺なので極力使わない方が楽しいですが。

テクスチャーのディテイルや質感は、部分的に手抜き感のあった「F.E.A.R.」よりもかなり高品質。全体的な統一感を持たせつつもバリエーションのある丁寧なお仕事。このゲームを遊び終わって、MONORITHは僕のお気に入りデベロッパーに迷わず追加されました。

ホラーにしては萌え所が全く無いのが難点か。
(ここが日本で軒並み低評価の理由だったりして)

「Condemned: Criminal Origins」:★★★☆
→紹介ページ

 

投稿者 kojipe : 06:18 PM | トラックバック (0)

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