November 24, 2006

サイレン2


2006年ベストゲームという事で。


個人的には土俗的の文字通り泥の臭いのプンプンする前作の方が好みですが、
前作がインディー臭の強いマゾゲーだった反動なのか、ストーリーとゲーム性の両面がすごぶる洗練されて、随分垢抜けたゲームになったなあといった印象です。

最初の一歩を踏み出した瞬間に、数十メートル先の高台にいる屍人に狙撃されて死ぬ!という突き放し方をしていた前作を、それでも(頬を引っ叩かれながら、尻を蹴り上げられながら、)とり付かれた様に遊びきった輩ならば、今作の馬鹿丁寧なヘルプやチュートリアルは「しつこい!」「ユルすぎ!」「もっとぶって!」と縋る様な気分にさせられるところですが、それも含めて今時のゲーム的に丁寧なチューニングがされていて、親切で相当遊びやすくなっているので、シリーズ未経験者は(そして余程のドMではない人ならば、)こっちを先にやるといいです。
実際前作は、かの『ドルアーガの塔』の様に、攻略が口コミで広がっていく展開を狙ってあの様な高難度に設定したそうです。

断片的に語られるエピソードをなぞっていく群像劇といった、『街』のホラー版みたいなストーリー展開は前作と一緒で、豊富に用意されたアーカイブを観ながら行間を読む楽しさがあります。

クリーチャーの造形も、最初トレイラーを観た時点では随分大人しくなったなあといった印象でしたが、それも狙いだったのか!?と勘繰りたくなる様な中盤以降の異形っぷりは、伊藤潤二やサム・ライミ、ある意味一人ごっつ的なギャグ方面に完全に振り切っていて、特に後半は笑いが止まりませんでした。

プレイ時間も14、5時間で丁度良く、
濃密かつ締りのある纏められ方をしています。
そういえば去年ナンバーワンの『ワンダと巨像』もそうでした。
『大神』もこれぐらい短かったら間違いなくナンバーワンだったのになあ。。。

「サイレン2」:★★★★☆

投稿者 kojipe : 01:57 PM | トラックバック (0)

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